シュプール君考
職業用ミシンを使用してバッグを作ってみて気づいたいくつかのポイントをまとめておこうと思います。
今回の作品は、革漉き機を使わずに作ったものなので、全ての場所で、厚さがネックになりました。
厚物縫いをするために、厚物用針板を用意しました。
でも、これって針の落ちる穴が大きいだけ? のようです。
太い針を使用するので、これはあってもいいのかな?と思います。
針は、革用に、#18のしかも先の鋭利な針を使っています。
また、特に厚い部分を縫う時には、あらかじめ目打ちで穴をあけたり、糸を通さずにカラ縫いして穴を開けておいたりする工夫をしました。
でも、実は、糸の影響も相当あったようなのです。
以前にも書きましたが、バッグ教室では上糸8番、下糸20番、相当太い糸を使っています。
先生のイタリアでの修業時代の様式です。
インパクトのあるステッチとなり、とても素敵ですが、これは、ミシンに非常に負担がかかるようです。
せめて20番、下糸だけでももう少し細いものを使っては、というのがミシン屋のおじさんの言。
T・A・M・Aさんも30番をお使いとのことでした。
休日等も重なり、教室でお話を聞いたり購入することができ無い状態でしたが…
せっかちな私は、とりあえず家にミシンが来るまでに糸を用意しておいて製作にかかりたいと思い、何もわからないまま、ネットで8番、20番を取り寄せておいたものを使いました。
でも途中から、あわてて上下ともに20番にしました。
30番を試してみたかったのですが、今回は手元になかった…。今後は30番を使用してみようと思います。
教室のものに比べて、艶がなく毛羽立った感じだとは思ったのですが・・・
糸もいろいろとあったようです。
同じポリエステルでも、バッグに使うものは光沢があり、縫う時に伸びて出来上がりが締まるために、見栄えが良くなるのだそうです。これは、ミシン屋のおじちゃんの言。
糸の差も、ミシンへの負担の度合いが違うのではないかと思います。
これは、バッグ教室でもう少しきちんと確認してから、また。
もうひとつ、上送り押えを用意しました。
カブトムシ?カタツムリか何かみたい。
これは、工業用ミシンみたいに上送りするんですよ。
パワーが限られているから、結局滑りを抑制するくらいの効果しかないかもしれないけれど。
口の縫い直しに使ってみたら、以前よりも楽に縫えた気がしますが… 何度も縫い直して、革にしっかり穴があいていたのでスムーズに行ったのかもしれません。
この辺は、これから評価していきます。
革のバッグは、縫い上がりが表と裏で全く違うので、表からミシンをかける必要があります。
バッグの口のような、輪になっているものを表から縫うには腕ミシンが最適です。
ですが、シュプール君はバリバリの直線縫いミシン。
でも、こんなふうに下に本などを積んで・・・
…不安定ですな。
あ、この方がずっと楽。
下に本などをひいて、水平に浮かせれば…下の部分が空くので、くるくるとまわして縫えます。
小物には向きませんが、少し広めの口であれば…
結構できる子ちゃんです。
そういえば、せっかくついてきた補助板を未だにきちんと使っていないことをハッケーン。
ダイニングで作業しているもんね。大物を縫っていなかったもんね。
これも、これからですね。
この記事へのコメントはありません。